Dify + Llama APIを利用して、完全無料で作成できるチャットボットの具体的な実装方法を徹底解説します。
APIの取得から、Difyの設定方法、WEBサイトへの実際に実装していきます。
APIの取得 groq Llama API
Groq Llama APIは、Metaが開発したLlamaシリーズの大規模言語モデル(LLM)を利用するためのAPIです。このAPIは、特に高速なテキスト生成能力を持ち、OpenAIのAPIと互換性があります。Groqは、独自のLPU(Language Processing Unit)技術を使用しており、これにより従来のCPUやGPUよりも高い推論速度を実現しています。
Llama APIの簡単な説明
Llama APIの主な特徴
- 互換性: OpenAIのAPIと互換性があり、既存のツールで利用可能。
- 高速性: LPU技術により、非常に高速なトークン生成が可能。
- 無料利用: ベータ版は無料で提供されている。
- レート制限: 1分間に30リクエスト、1日に1.4万リクエストまで。
- 簡単設定: APIキーを取得し、簡単に利用開始可能。
モデルの性能
- Llama 3 8B: 秒間800トークン以上の生成が可能。
- Llama 3 70B: 秒間200トークン以上の生成が可能。
- 大規模モデル: 405Bのパラメータを持つモデルも提供。
- 多言語対応: 日本語を含む多言語での利用が可能。
料金と制限
- ベータ版: 無料で利用可能。
- レート制限: 1分間に30リクエスト、1日に1.4万リクエスト。
- 従量課金: トークン数に応じた料金体系。
- コスト効率: 他のサービスと比べて非常に安価。
- 将来のプラン: 有料プランのリリース予定。
Llama APIの取得
groqにアクセスしてアカウントを作成します。
https://console.groq.com/login
ログインができたら、左のメニューから「API Keys」を選択。
下記の画面が表示されたら「Create API Key」をクリック。

「Create API Key」が表示されたら、好きな名前をつけます。わかりやすく「Llama」とし「Submit」をクリックします。

APIキーが表示されたら、テキストエディタなどにコピーして第三者に見せないように大切に保管します。コピーし忘れた場合、2度と表示されることはないので作成したAPIを削除し、もう一度作成しましょう。

APIキーの取得が完了しました。次にDifyでチャットボットを作成します。
Difyでチャットボットの作成方法
Difyは、AIアプリ開発をこれまでにないほどシンプルかつ迅速に行えるプラットフォームです。ノーコードのアプローチにより、技術的な障壁を取り除き、誰もがAIの力を活用できる時代が到来しています。Difyを使って、次世代のAIアプリケーションを簡単に構築しましょう。
Difyとは?簡単な説明
Difyの概要
Difyは、AIアプリケーションの開発を容易にするために設計されたオープンソースのプラットフォームです。プログラミングの知識がなくても、**大規模言語モデル(LLM)**を活用し、ノーコードでのAIアプリ構築が可能です。これにより、AI技術に不慣れなユーザーでも高度なAIアプリを作成でき、広く注目を集めています。
このプラットフォームは、チャットボットやコンテンツ生成、データ分析ツールの開発を支援し、ユーザーが自由にアイデアを実現できる環境を提供します。Difyを使用することで、専門知識を持たない人々でも自分のニーズに合ったAIアプリを構築することが可能です。
Difyは、**LangGenius, Inc.**によって提供されており、同社はAI技術の最前線で革新を続けています。Difyという名前は、”Do It For You“(あなたのために作る)という意味を持ち、ユーザーが簡単にAIアプリケーションを作成できることを表しています。
Difyの特徴と機能
Difyは、多様なAIアプリケーションの開発を迅速かつ効率的に行うための強力な機能を備えています。特に次の点で優れた特徴を持っています。
- ノーコード開発:プログラミングの知識が不要で、ドラッグ&ドロップ操作だけでアプリケーションの構築が可能です。
- 高度なAIモデルの統合:GPT-4やClaude 3といった最新のAIモデルをシームレスに利用でき、自然言語処理やデータ分析を精度高く行えます。
- RAGエンジン搭載:外部情報を活用し、より正確な回答を生成できるため、独自のチャットボットや情報取得システムの構築が容易です。
また、DifyはさまざまなAIソリューションをサポートしており、企業にとっては顧客対応の自動化やデータ駆動型の意思決定に役立つツールです。
Difyの使い方
Difyを使用する際のプロセスは非常にシンプルです。
- 公式サイトでアカウントを作成:GoogleアカウントやDiscordアカウントで簡単に認証が可能です。
- ダッシュボードへ移動:アプリのタイプや名前、アイコンなどを設定し、直感的なインターフェースで入力を進めます。
- デバッグとプレビュー:アプリの動作確認を行い、必要な修正を加えることで、スムーズに開発プロセスを進めることができます。
Difyの料金体系
Difyは、ユーザーのニーズに応じて料金プランを提供しています。
- サンドボックスプラン(無料):最大200回のGPTリクエストが可能で、基本的な機能を試すことができます。
- プロフェッショナルプラン(月額59ドル):5,000回のメッセージクレジットが含まれており、ビジネス用途に最適です。
- チームプラン(月額159ドル):無制限のメッセージクレジットとチームメンバー数が無制限で、大規模なプロジェクトに対応できます。
これにより、個人から企業まで幅広いユーザーが自分に合ったプランを選択し、Difyの機能を最大限に活用できます。
商用利用とライセンス
Difyは商用利用も可能ですが、特定の条件下で商用ライセンスが必要です。たとえば、マルチテナントSaaSの提供やDifyのロゴの削除にはライセンスが必要です。ただし、特定企業向けのプライベート環境での利用には、商用ライセンスが不要な場合もあります。
商用利用を考える際は、Difyのビジネスチームに問い合わせ、適切なライセンスを取得することが推奨されます。
AI開発支援の未来
Difyは、非エンジニア向けのノーコード開発プラットフォームとして、多くのユーザーがAIアプリケーションを作成するのを支援しています。RAGエンジンや豊富なテンプレートを利用し、企業は効率的にカスタマイズされたAIソリューションを開発できます。
Difyは、クラウド版とローカル版の両方を提供しており、企業のニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。これにより、ユーザーはセキュリティやパフォーマンスに最適な環境を選択して活用できます。
DifyにAPIを設定する手順
Difyでアカウントを作成します。
https://cloud.dify.ai/signin
取得したLlama APIの設定
ログインが完了したら、まずAPIの設定をします。
右上にあるアカウントをクリック、タブから「設定」をクリックします。

「モデルプロバイダー」を選択します。

「groq cloud」を選択します。

取得したLlama APIを入力し「保存」します。

これでAPIの設定は完了です。次はチャットボットの作成に移ります。
Difyでチャットボットを作成する手順
今回はもっともシンプルなキャラクターのチャットボットを作成します。テキストジェネレーターやエージェントを利用すれば、より複雑な処理や一連の作業を自動化させることも可能です。
スタジオの「最初から作成」をクリックします。

「チャットボット」を選択します。

アプリとアイコンの名前に好きな名前を付けます。ここでは「パン太郎」とつけました。
アイコンをクリックすれば画像を変更することもできます。
説明に簡単なアプリの説明を入力します。この説明ではプロンプトには影響を与えません。
名前と説明を入力したら「作成する」をクリックします。

オーケストレーションの手順がプロンプトにあたる部分です。
どんな処理をさせるかここに入力します。ここではキャラクターの設定を入力しました。
今回は説明を省きますがコンテキストがRAGにあたる部分です。例えば、企業がお問い合わせの一部ををチャットボットによる処理で行いたい場合は上部の「ナレッジ」から問い合わせのテキストファイルなどをインポートすることで独自の情報を処理させることも可能です。

入力が終わったら、登録したAPIを設定します。
画像の右上の箇所をクリックします。

モデルから「Llama-3.1-70b-versatile」を選択します。

モデルの選択が終わったら、実際に動作をテストします。
下部のテキストボックスに質問等を入力します。動作に問題なければ右上の「公開する」→「更新」をクリックしチャットボットは完成です。

チャットボットが完成しました。次は実際にチャットボットをWEBサイトに搭載します。
チャットボットをWEBサイトに実装する手順
「公開する」から「サイトに埋め込む」を選択します。

チャットボットをWEBサイトに埋め込む方法を3つの中から選択できます。環境にあったものを選択します。
ここではフレームを選択しました。
コードをコピーしてWEBサイトに張り付ければ実装は完了です。

チャットボットを実装
実際にフレームで実装したものが下記のチャットボットです。
Difyはあらゆる用途に
無料で利用できるAPIなので、先に述べたように利用制限はあります。それでも本格的な実装の前のテストとしては十分すぎるものだと思います。企業であっても動作確認だけでなく、トークンなどのコスト計算にも利用できます。
論文などのPDFファイルをコンテキストで読み込んで特定の情報を深く掘り下げたり、キーワードを入力するだけでWEBから最新情報を抽出し、文章と画像を生成するといったことも可能です。